１２月７日（木）午後２時から３時半まで、中島精也氏による「内憂外患の中国と日本復活のシナリオ」と題するオンライン講演会が実施され、１００名を超える社友会員の皆様にご参加戴きました。

目を見張るような発展を続ける中国経済と、それを背景にした国際政治舞台での躍進を長いあいだ見続けて来た多くの日本人にとって、今年の後半になって次々と報道される同国経済の行き詰まりや社会的諸問題の発生は驚くものがあります。そんな「中国はこれからどうなるのだろう？」との素朴な疑問について、今回の講演では多くのデータをもとに、政治面・経済面から非常に分かりやすく解説して戴きました。正に絶好のタイミングのご講演だったと思います。

また、１時間の講演の後にオンライン視聴の皆さんや、あらかじめ送られて来た幾つかの質問について、３０分にわたって丁寧にお答えいただき、社友会事務局には多くの視聴者の方々から賞賛の声が寄せられました。

複数の視聴者の方々から「近いうちに中国による台湾への軍事進攻はあるのか？」とのストレートな質問が出されました。それに対する中島氏の答えを要約すれば、「現在の政治的・軍事的状況を冷静に考えれば、台湾進攻は合理的とは考えられない。しかし、独裁的な権力を握った習近平がどのような行動を起こすかを予測するのは困難と言わざるを得ない。プーチンのウクライナ進攻は合理的に考えてあり得ないと予測したロシア専門家が如何に多かったか」でした。

当日使用された資料はこちらをご参照下さい。⇒　社友会オンライン講演会

また、更に理解を深めるために、今年５月に講談社＋α新書で発刊された同氏の「新冷戦の勝者になるのは日本」をご紹介致します。
https://bookwalker.jp/de8261a70b-5fed-4868-9363-c24dded0c7a8/