今回は、2026年7月29日開催の東京本社お別れ会「ありがとう、東京本社ビル」を控え、恒例の川柳に加えて、特別企画として短歌とショートエッセイを募集しました。
社友の人気投票による優秀賞に加え、伊藤忠商事より特別賞も設定され、「ありがとう、東京本社ビル」セレモニー当日に会場内で展示されました。
1位)伊藤忠 勝っても負けても 勝者マン
ペンネーム hannibal(カルタゴの英雄)(西部)
2位)定年で ゴールするまで ヒラ泳ぎ
稲岡 俊一さん(東部)
3位) 窓越しに 銀杏並木の 四季を愛で
三矢 惠啓さん(東部)
3位) 入社した 課名は既に ないけれど
永久に(とわに)続く 商いと絆
ペンネーム C-AI子(東部)
<特別企画> 特別賞(伊藤忠商事より)
お題「東京本社ビルへの思い、思い出」
[ありがとう、東京本社ビル賞]
ご苦労さん 君も定年 よくやった
生まれ変わって 会わんとぞ思う
西村 秀行さん(東部)
[ありがとう、青山賞]
新オフィス 商社員から 商社マン
室井 英一さん(東部)
[ありがとう、外壁賞]
半世紀 笑いも涙も マホガニー
片桐 二郎さん(東部)
[ありがとう、同夢賞]
「同夢」なる 居酒屋手軽に 飲めた夜
夢は再び 大きく膨れ
坪沼 稔さん(東部)
[ありがとう、野武士賞]
入社数年後に大阪本社から東京本社へ転勤。
バブル前で超忙しく毎日深夜まで残業。
ひと汗流しに地下二階の警備員さん用シャワーを
利用。警備員さんも見て見ぬふり。
今じゃ考えられない。
長谷川 豊蔵さん(西部)
その他応募作品(川柳と短歌のみ掲載)
<川柳編>
伊藤忠 これから先も 良い途中
お別れ会 喜んでいる 本社ビル
茨城の学生仰ぎし石の社
中庭の 光残して ビル終える
初青山 光の本社 夢重ね
同期との 心をつなぐ 社友会
おこられた でも最後まで 青山で
叱られて 窓から見えた 皇居の緑
店移転 二度ある事は 三度ある
久しぶり 異国情緒よ 本社ビル
入社時の 写真回想 脳元気
勤続が 45年 誰のこと
経営も 岩盤もよし 伊藤忠
ウナギ屋も 日本橋から 青山へ
故郷と 青山勤務 同い年
故郷も 勤務した地も 青き山
「寅さん」を 泣いて観ていた ナイジェリア
白衣だけ 歩いて来るよ ラゴスの夜は
神宮の 夜に花咲く 大きな夢が
孫を連れ 花火大会 ビル自慢
先輩の 忠告沁みた CIプラザ
明るいが 鬼の棲家ぞ 窓際は
三冠に ビルもいくらか 反ってみえ
三冠王 ビルも花火に 競って勝ち
神宮の 花火みおろす いい商人(おとこ)
転勤で 縁がなかった 本社ビル
会議後に 御巣鷹山に 散った友
西窓の 額縁の中 富士映える
富士山が 窓枠中に 夕映える
お迷い鹿 何処(いづこ)に行くのか しかとわから
さようなら 下町ランチ 新オフィス
新オフィス スーツ新たに 出社せむ
驚いた 客から来るぞ 青山ビル
新卒が 日本橋なら 入りません
お父さん 株があがった 青山で
夏花火 冬ラグビーの 特等席
ちょい飲みの 始まりはいつも 地下同夢
終電の 一分前に ビルを出る
ランチ時は エレベーターより 非常階段
行き詰まり ユタカストアで ひと呼吸
御神木の ヒメシャラ 元気かな
ビル風で 噴水浴びて 風邪を引く
ラグビーが タダで観れると 自社自慢
ライト消し ビール片手に 神宮花火
地下のシャワー ひと汗流す 深夜残業
深夜まで 灯りがともる 本社ビル
夏の夜 神宮花火 皆で見る
部下を背に 音なきラグビー 縦に観る
富士絶景 遮る隣の ビル憎し
両親と 見上げたビルは マホガニー
ロビーより ビルを震わす 音合わせ
三方よし 長きおつとめ ご苦労さん
八年後 生まれ変わって 会える日を
<短歌編>
青山の 吹き抜けビルに 帰国せり アフリカラゴス この落差知る
職場には 垣根は無いが 溝がある その溝越えて たくましく行く
同期会 ビールで競う 孫自慢 薬病気の 知識自慢
早退の 上司の背中 見つけたり パチンコ屋から 出てくるところ
若き日の 野心を抱いて 通いし日 今は笑える 失敗ばかり
人生の 土台造りし 青山で 姿変えても 心の中に
それ迄は 窓から職場 覗けしに 青山ビルは 威風堂々
神宮の 野球と富士を チラリ見て 仕事に励む 青山のビル
神田駅 一杯飲めた あの日から スマートな駅 青山移転
本当かよ 停電断水 マラリアの そんなラゴスに 家族「行く!」言う
テレックス 駆使して支店に お願いし ひと月間の 欧州旅行
北側で ラグビー場見る 商社マン 元ラガーマンが 実況説明
ビル前で マラドーナ発見 うれしくも サイン忘れて 今も後悔
シーアイビル あまたの悲喜を 包み込み 今は懐かし 顔 顔 顔
外苑に 光差し込み 銀杏葉の 露に映りし 明日へのシーアイ
商いの 秘策と汗を 抱きしCIビル 初夏の朝日浴び 次界に発つ(建つ)
飲み会の 帰途に見上げる ビル灯り 無数の使命 果たす同僚
リハビリに 非常階段 登る日々 行き倒れても 誰が気づくか
神宮の 花火大会 見下ろして 音が聞こえず 盛り上がらず
深夜残業 終電逃がし 待っている 本社ビル前 タクシーの列
吾が齢の 半分でこの世去るビルの 悲哀いかばと 察する卒寿
月一の 丸の内まで 手形受け CIバスから 東京見物
引継書 入社時カタカナ 今AI 教えてくれるは I-Collegue
友逝きて 過ごした日々は フロアーに南の空で 桜広がる
次々と 消えるフロアの 蛍光灯 羽田の翼 夜の北窓
幾星霜 輝く歴史の 舞台裏 三方よしから 無数の使命
ありがとう 生まれ変わって 会える日を ただひたすらに 赤坂で待つ






